plant.m

 M ファイル plant.m は,
  • 制御仕様を考えたときの一般化制御対象の係数行列
  • 極配置仕様を考えたときの円領域
を与えるものである.
図 1 アクロボット(動画はこちら

 図 1 のアクロボットを考える.このアクロボットは,モータにより能動リンク(リンク 2)を回転させることで,受動リンク(リンク 1)の角度 をその目標値 に追従させることを目的としたシステムである.この動作は,体操競技の上水平支持(うわすいへいしじ)に相当する.
 アクロボットの非線形モデルは,
  
である(パラメータの意味については,M ファイルを参照).リンク 1 が真上,リンク 2 が真下で静止しているような平衡点を考え,1 次近似線形化モデルを導出すると,
  
となる.この 1 次近似線形化モデルに対して,積分型コントローラ
  
を設計する.ただし,
  
である.

図 2 一般化制御対象

 安定化コントローラの設計仕様としては,以下のものを考える.
  • 制御仕様
    図 2 の制御系を構成したとき,
      
    に与える影響を小さくするため,
      
    を満足する を最小化する.ただし,
      
    であり,
      
    は重み関数, は微分演算子である.
 評価出力は次式のように書き換えることができる.
  
したがって,一般化制御対象は
  
となり,さらに,これを書き換えると,次式が得られる.
  
  制御仕様だけでは,コントローラのゲインが過大となり,実用上,好ましくない.そこで,以下の設計仕様も考える.
  • 極配置仕様
    閉ループ極 ( の固有値) をすべて円領域
      
    に配置する.
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