Opinion 2000




大相撲の関脇雅山が大関の昇進した.

直前3場所の成績が34勝で基準の33勝をクリアしていることが理由らしいが,先日終わった夏場所では,名ばかりの大関貴ノ浪に勝っただけで上位にはまったく歯が立たなかったし,優勝争いにも加わっていない.どうも納得がいかないが,理事会の結果は,賛成7,反対3の異例の多数決であったとのことだ.武蔵川部屋の横綱,大関の台頭より,以前の二子山部屋の全盛期のようなアンバランスな力士構成が再現されるだろう.まあ,雅山は大関に昇進させても失言はしないだろうから,余計なお節介とは言えるが.思い出されるのが,優勝1回もできずに横綱になった双葉黒,全盛期は明らかに横綱の力があったが涙を飲まされた小錦のことだ.

【24 May 2000】




森喜朗首相の「神の国」発言が物議をかもしている.それに青木幹雄官房長官の発言,宮沢喜一蔵相の献金問題も参戦した.

昨夜のニュースステーション,久米宏の「総理大臣が失言したのではなくて,失言する人を総理大臣に選んでしまった」が味わい深い.今に始まったことではないが,どうも政治家にはすぐに本音をしゃべってしまって,ようやく得た「大臣」のいすを追われてしまう人が後を絶たない.偉いセンセイはお金や票の集め方ばかりでなく,建前の使い方,それにもっと日本の歴史的経緯,憲法などを勉強する必要があるだろう.トップに立つ人の発言が現在の日本を象徴しており,首相の発言にまわりが釘をさしたりして,自称先進国としては恥ずかしい限りだが・・・・・・・・・・・・.

【18 May 2000】




14日午後4時7分,入院中の小渕恵三前首相が亡くなった.(たぶん,この発表は間違いないだろう)

ご冥福をお祈りする.しかし,”亡くなったから気の毒だ,これで終わり”ではなくて,首相在任中の莫大な国債発行や国旗国歌法,通信傍受法の強引ともいえる制定等について評価がなされるべきだ.どうも日本人は”亡くなってしまうと評価が逆転したり,喉元過ぎれば・・・・・”で淡泊すぎるのがよくない.見かけは普通のおじさんが内閣総理大臣になり,その”激務”の末に命を落とした格好だから,政治家冥利につきるとは思うが,どうも振逃げの感がしないでもない.任期を全うしてきっちり仕事をしてほしかったのに残念だ.
それにしても,小渕前首相の死去を発表する沖縄での森首相の顔,にやけていなかったな.初めてこんな顔を見た.

【15 May 2000】






少し前であったが,ビール大手のA社が”我社は発泡酒はつくりません,本物のビールをつくります.”と述べていたことを思い出した.

ドイツにはビール純粋令なる法律があって,ビールは麦芽,ホップ,水,(酵母)でつくることになっている.ところが,日本のビール醸造法では,米,コーン,スターチ等の副原料が入っていても,麦芽の含有率が一定値以上であれば,”ビール”になる.私は基本的に麦芽100%のビール(いちいち説明するのもおかしな話だ.これは,にせものの酒に対して本物をいちいち”純米酒”と断っているの同じである.)しか認めていないので,ホームページに記述された”ビール”と”発泡酒”の議論は,にせもの同士がどちらが本物かを争っているようで不思議であった.学生時代からのヱビスファンとしては,ヱビスが宣伝されて大量生産されていると思うと,質の低下がときどき心配になる.今はどこの酒屋にも置いてあることを思えば,ヱビスを求めて酒屋を探し回っていた頃が懐かしい.しかし,いくら良いものでも売れなければ仕方がないので,これも時代の流れかなと思っている.昔のヱビスと変わっていないことを祈るばかりだ. ところで,この季節になると,”生ビール”を有り難がって飲んでいる人が多いことも気になる.余計な知識があるので,未だに”生ビール”と注文するには抵抗がある.日本では酵母は濾過されているのに,熱処理していないというだけで,これを”生ビール”と定義しているのだ.いってみれば,にせ生ビールだ.デパートなどへ行けば,地ビールで酵母入りの本物の生ビールが出回っているから,たまにはこれを飲んでビールに対する認識を変えてみるのもおもしろい.
【12 May 2000】






3月中旬からHPへの外部からのアクセスがカウントされていなかったが,昨日からカウンタが復活しカウントできるようになった.

このページへのアクセスが予想外にあるので驚いている.正直に喜ぶべきことなのだろう.もっと辛口のぼやきが載せられるように考えたい.ところで,今年もそろそろビールがうまい季節になってきた.春先にビール大手各社が揃って発売した麦芽100%ビール,はたして何が残るだろう.一時は新製品が出ると一度は飲んでみたものだが,結局は物足りず,定番の" ヱビス”に落ち着いていた.私の予想としては,この”にわかオールモルトビール”も副原料(米,コーン,スターチほか)に慣れた舌は満足させることができず,結局は消えることになるだろう.
【11 May 2000】






9日未明,京都大原の寂光院本堂が放火によって全焼し,重要文化財の本尊等が消失した.

本堂には冬でもストーブを置かず,防火には細心の注意を払っていたということだ.鹿苑寺金閣の例を見るまでもなく,失われた”歴史”はたとえ再建しても戻らない.不届き者によって放火されたようだが,寂光院は奥に入ったところにあるので,わざわざ出向いた確信犯である.いかなる理由があっても,決して許されることではない.今後,文化財には火災報知器のみならず,体温を関知すれば爆音が発せられるセンサーをたくさんつける必要があるだろう.今ではほとんどの人々の記憶にはないだろうが,1976年1月,新年早々の平安神宮炎上を思い出し,不快になった.

【10 May 2000】






昨日の17歳の少年による西鉄バス乗っ取り事件に関してニュースステーションを見ていた.まったく何が起こるか分からない.

例によって久米宏のことだが,「西鉄バスがハイジャックされました」と数回繰り返していた.どうもこの人は”ハイジャック”の意味を理解していないと見える.みっともない限りだ.久米宏,嫌いでないから見てしまうのだが,もっと教養をつけてほしい.話は変わるが,事件を起こした17歳少年は精神科へ入院していたというから,いずれ無罪になる可能性が高い.被害者の人権はどうなるのか?

【4 May 2000】






4月上旬に小渕恵三首相(当時)が倒れて,森喜朗首相がわけもわからないまま誕生し,毎日のように笑いが止まらないというような映像を無理矢理見せられていたと思ったら,もうゴールデンウイークだ.森首相は総選挙の日程を発表するようだが,実現できもしない歯の浮くような”公約”を並べた選挙カーからの騒音をまたまた聞かされると思うとうんざりする.

どうも日本人の国民性として,まわりと同じでないと安心できないらしい.本来は息抜きのはずの黄金週間に仕事のことが気になって真の意味の気分転換ができないという滑稽なことも見受けられる.だらだら仕事をしないで,オン,オフをはっきりさせたいものだ.休暇の使い方がうまいヨーロッパの人々を少しでも見習いたい.わが阪神タイガースが9連勝で首位になってしまったので気分がよい連休前だが・・・.

【28 April 2000】







フォーミュラニッポン開幕戦(2&4)を26日(日)に鈴鹿サーキットで観戦した.8年ぶりの2&4であった.2輪の決勝は何とかドライコンディションであったが,フォーミュラニッポンの決勝では晴,雨と天候が目まぐるしく変化し,風も強く非常に寒くて往生した.セーフティーカー導入,赤旗中断等,何でもありのレースだったが,2年間F1でもまれた高木虎之介が波乱のレースを制した.

サポートレースのF3もハイノーズになっており,古典的なフロントウイングを見慣れた身には時代が感じられた.朝のフリー走行は,西のストレートで観戦したが,決勝はS字に陣取った.速い車と遅い車はライン取り,アクセルの開け方がまったく違う.やはり,鈴鹿の醍醐味はS字でこそ味わえることを再認識した.肝心のサウンドの方は例によってF1に比べると物足りないが,のんびり観戦できるのは魅力が大きい.

【29 March 2000】





F1グランプリがオーストラリアのメルボルンで開幕した.フェラーリのシューマッハが大クラッシュの情報が飛び込んできた.波乱の1年を予感させるが,素晴らしいシーズンであってほしい.

1992年の最終戦以来,久しぶりにホンダF1のサウンドがサーキットに響き,モータースポーツファンはしびれているはず.まあ,この気持ちは,F1のあの”音”を聞いたことがない人には決して分からないだろう.V12ではなくV10であるところが少々不満だが・・・・・・・・・・・・・.

【10 March 2000】





昨日,南海ホークス(現ダイエーホークス)の,名将とうたわれた鶴岡一人元監督が亡くなった.

川上哲治と並ぶリーグ制覇最多11回.監督時代は知らないが,打倒巨人を目指した関西の名監督の冥福を謹んで祈りたい.野村克也(現阪神監督)が捕手兼監督の時代,それさえも知らない世代が増えている.

【8 March 2000】







将棋界の一番長い日,将棋のA級順位戦の最終局が2日(木)に行われ,B級1組への陥落が中原誠永世十段と郷田真隆八段に決まった.一方,名人挑戦の方は,丸山八段が郷田八段に快勝して,8勝1敗で挑戦権を獲得し,郷田とは明暗を分けた.

中原誠永世十段−加藤一二三九段戦が最も早く決着がついた.負けた中原はプレッシャーから開放されたのか,予想外にさばさばした表情.報道陣の「引退は?」の質問に,「ずっと危なかったから.まだ,引退はしません.来期はB1で指します.まだ若いから.とにかく,秋に負けすぎましたね.・・・・・,また追っかけられてもたいへんだしね.」と答えた.中原の捲土重来を期待したい.そして,往年の中原将棋が見たい.中原には,やはり名人戦の檜舞台こそふさわしい.
一方,絶好調の丸山は郷田を寄せつけず,ダントツで名人挑戦権を獲得.佐藤康光名人との好局が期待される.4月11日からの名人戦が待ち遠しい.
それから,田中寅彦九段が穴熊らしい指し回しで森内俊之八段に勝ち,残留を決めたのはうれしい.


【5 March 2000】





今日は問題の日(うるう日)で郵貯のマシンがパンクしたようだ.

昨年末は2000年問題で不安をあおって一儲けした人がたくさんいると思うが,今回はどうだったのか.
まあ,世の中すべての人が儲かっているということはあり得ない.100万円儲けている人があれば,その影で100万円損している人が必ずある.光が当たれば,必ず陰ができる.この当たり前のことを肝に銘じておく必要がある.
以前に毎日新聞に連載された米長邦雄九段(現在は永世棋聖を名乗っている)の”ともに勝つ”という考え方は賞賛に値する.しかし,最近の警察の不祥事等,ほとんどの人が私利私欲に目がくらんで行動していることは腹立たしい.
ところで,昨日は舞鶴市民病院の職員が横領で逮捕された.容疑者は簡単な足し算ができなかったようだ.病院長の「信頼していたのに」というコメントも滑稽だ.人間は善人ばかりではないという当たり前のことをもう少し勉強する必要がある.


【29 February 2000】





将棋のA級順位戦の最終局が3月2日(木)に行われる.約150人のプロ棋士の中で,羽生善治四冠をはじめ,わずか10人しかいないトップクラス.名人以外のタイトルは四段でも獲得できるが,名人はA級八段になって,なおかつリーグ戦をトップで終えないと名人位に挑戦すらできない.これがA級の権威であり,米長邦雄九段が一昨年の最終局後(加藤一二三九段に勝ったが,B1に陥落)にフリークラスに転出の意向を示したのも十分に理解できる.米長がB級1組で指すことは,元名人のプライドが許さなかったのだろう.ファンとしては,”米長名人”が再び誕生する可能性がなくなり,非常に残念である.
ところで,A級順位戦の最終局当日は,「将棋界の一番長い日」であり,数年前からNHK衛星放送で中継されている.名人挑戦者は,丸山八段と森内八段の2人に絞られている.もし,羽生四冠が挑戦者になっていれば,最近の佐藤名人とのタイトル戦の状況から見て”羽生名人”が誕生する可能性は極めて高い.しかし,羽生は挑戦者になれなかったのだ.やはり鬼の住処.挑戦者争いはもちろん興味深いが,それ以上に2名の陥落者が誰になるかに興味がある.


勝ちか負け.客観的な基準がはっきりしていて明快な将棋が好きだ.第三者から見た基準が極めてあいまいで不透明に物事が決定されているどこかの世界とは大違いだ.以前は八段はA級棋士である(あるいは,であった)証明であったが,七段に昇段後,***勝で八段昇段という類の,規定が設けられ,”にせ八段”が量産され始めた.しかし,将棋ファンは本物の八段は誰かを知っている.毎日新聞のA級順位戦の棋譜には,毎朝目を通すが,やはり一流の将棋は光っている.明らかに他の棋戦とは一線を画している.今朝の将棋欄で,中原誠の出身地は宮城県ということになっているが,正しくは鳥取県出身ですよ.観戦記者の山村さん! 一般には,幼いときに塩釜に引っ越したので,”宮城県出身”となっているようだが.
中原誠永世十段は陥落の危険性が高い.最終戦に勝っても他力である.しかも,中原の対戦相手は,因縁浅からぬ加藤一二三九段だ.遙か昔の名人戦の死闘が思い出される.もし,陥落した場合は身の振り方が注目される.十六世名人がB1で指すのか.米長の実績もすごいが,中原の実績は,あの大山康晴十五世名人をも凌いでいるのだ.プライベートな面では,以前に林葉直子元女流名人との不倫問題で,自宅でわざわざ記者会見をして醜態をさらした中原だが,今度はどうか.少し前に週刊誌に米長のスキャンダルが浮上したが,米長は柳に風と受け流したようだ.大山十五世名人にも陥落かというときがあったが,凌いでいる.中原の場合はフリークラス転出もできないし,”引退”が妥当な選択になるだろう.「中原にはまだ引退して欲しくない」が正直な気持ちだ.今年の3月2日はじっくりと衛星放送を見ていたいが・・・・・.

(注)フリークラス:順位戦には参加しない.他の棋戦には参加する.将棋の普及活動等にも力を入れる.


【24 February 2000】





15日(火)朝から降り始めた雪が,積雪80cmを超えた.ここまで降ったのは久しぶりだ.昨日までの積雪が,舞鶴海洋気象台が1974年にデータを取りはじめて2番目の記録.雪かきにもうんざりする.


雪が降って路面状況が不安定になると,いつもこのときだけに限り4輪駆動車が欲しいと思う.しかし,ボディが大きくて動きが鈍重で,排気ガスをまき散らし,後続車の視界をスポイルしてしまうタイプは嫌いだ.このタイプのディーゼル車には,平気でアイドリングを続けている身勝手な車が多く見受けられる.
ところで,春はもうすぐそこに来ている.それにしても,20日(日)の入学試験当日の天候,路面状況が気になる.


【18 February 2000】





先日,元ザ・ドリフターズの荒井 注が亡くなった.高視聴率を誇った「8時だよ! 全員集合」,人気絶頂のときに芸能界から引退し,そのあとに志村けんが加わった.「何だバカヤロウ!」が懐かしい.


静岡県伊東市での勝手気ままなくらしがうらやましい.人生の残り時間はどんどん少なくなっている.世の中,毎日生死が限りなく繰り返されているが,何ごとも無かったかのように時は流れている.「オーストラリア,ケアンズの海に散骨してくれ」とはしゃれている.月並みではあるが,冥福を祈りたい.

【14 February 2000】





選抜高校野球に京都からは鳥羽高校が出場することになった.珍しい高校が出場するなと思って監督は誰かと見れば,京北町出身のあの卯瀧逸夫監督だった.名監督(甲子園請負人と呼ばれているらしい)が来ていたのだ.

最近,北嵯峨高校が甲子園から遠ざかっているのが納得できた.野球,特に高校野球は監督だと再認識した.

【7 February 2000】





2月6日の大阪府知事選,京都市長選で自自公相乗り候補が当選した.新聞は「自自公信任」と書いている.

有権者は「共産政権」はいやという選択をしただけで,自自公を認めたわけではないということを確認しておく必要がある.2つしか選択肢がなく,どちらか選ばなければならない.有権者の苦しい胸の内がわかるようだ.新聞に載った「自自公信任」も一人歩きする危険性がある.ところで,最近見た冊子においても,現実とはかけ離れたことが書かれていたが,一旦活字になると,第3者が見ればそれが正しいことのように思えてしまう.メディアの影響は恐ろしい.

【6 February 2000】





2月4日に実施された京都創成大学[福知山市,2000年4月開学予定]の入学試験[1次]で受験者が定員の4割であった.地域の活性化の名のもとに福知山市が巨費を投じて設立した大学である.大学事務局は「予想外に受験者が少なかった」とコメントしていた.

少子化が騒がれて久しいのに大学の数だけはどんどん増えている.国公立大学であっても名前さえ知らない大学もある.数が増えれば質が落ちるのは自明の理である.それは別にして,京都府北部の最高学府,京都創成大学の動向に注目している.毎年定員集めに多大な労力を費やし,”学問”を忘れることにならなければいいのだが.ちなみに,オランダの大学は11しかない.

【5 February 2000】







冬はかきがうまいが,久しくまともなものを食べていない.舞鶴近辺では,福知山のかき末の土手鍋は本格的でおいしいと思う.あとは生かきにレモンを搾って,フランス産白ワインがあれば極楽.難点はかき末が舞鶴にないことだ.

南フランスのコート・ダ・ジュールで食べる生かき,その他のシーフード盛合せにはとてもかなわないが,それでもうまい.
南フランスのかきも元はといえば日本から輸出したものらしいが・・・・・・・・・・・・.


【2 February 2000】





ニュースステーションで中山建設相生出演という特集があった.吉野川可動堰建設の是非を問う住民投票が23日(日)に実施され,反対が圧倒的多数であったのを受けて中山正暉建設相が出演したものだ. 第十堰住民投票の会の代表世話人の一人・姫野雅義さんはモニター画面に出演.姫野さんの「なぜ可動堰が必要か?」の質問には,明快な答えはできず,自説(といっても何かの丸暗記のように見えた)を繰り返すだけ.人の話もろくに聞かず,自分の思惑と違った反論が来ると”俺に逆らうのか”式で声を荒げる姿はどこかの先生とそっくり.自分がしっかりとした考えを持っているのなら,冷静に受け答えできるはずだ.
気になった発言を挙げてみる(要旨はだいたい以下のようであった).
中山「淀川の治水にアドバイスしたオランダ人が吉野川も危ないと指摘している」
中山「住民の直接請求を認めるとヒトラーのような人物が出現する」
中山「可動堰の建設を認めないとこれまで準備してきた人々に申し訳ない」
中山「長良川河口堰は喜んでもらっている.周辺の市町長が私のところに御礼に来た」

中山建設相は何と前回の衆議院議員選挙(小選挙区)で落選し,地元から落選の烙印を押されたにもかかわらず,比例区で復活し,”建設大臣”のいすに座っていたのだ.この比例区で復活というのは大いに疑問がある.
(1)の発言は,おそらくデルフト工科大学の教授の発言だと思われる.中山建設相は直接オランダ人から話を聞いたのか? オランダの大堤防は見たことがあるのか? 人の話の受け売りなら誰だってするのだ.何でここで京大教授か東大教授が登場しないのだ?
オランダにはライン川が流れており,その河口にはデルタエキスポなる大規模の治水システムが存在するが,吉野川とは次元がまったく異なる.また,通常の運河は水は流れず,川の水も流れない.それから”山”がない国なのだ.
阪神大震災で”壊れるはずがない”高速道路が無惨に崩壊し,日本の土木の専門家の発言に信頼は無くなった.そこで,デルフト工科大学教授の話を持ってきたのだろうが,説得力はない.
(2)の発言は問題がすり替わっているだけだ.
(3)ではぽろっと本音が出た.利益のために建設すると言ってっているが,”利益”とは誰の利益か? 大切なことは,建設しなかった場合,当然ながら災害時の責任は住民にもあるということだ.
(4)そんな話があるのか?

いずれにしても,”安全”を表に出せば通ると思っているようだが,最初に建設省が建設を決めているのは明らかだ.
どこかに建設しないと都合の悪い先生方が存在するのではないか.議員は本当に国民,あるいは住民のことを考えているのか?
話は変わるが,92歳になって”議員に定年制導入はけしからん”と息巻いている先生を見たが,自分のことしか考えていない.次の時代のことを考えて若手を育てるために早く身を引くべきであるのに.極めつけは,約30年前,文部大臣であったセンセイの居眠り姿だ.

それにしてもまともな会話もできない人の相手,姫野さんお疲れさまでした.負けずにがんばってください.


【24 January 2000】





大相撲初場所は武双山の優勝で幕を閉じた.それにしても,魁皇の相撲は何だ.当たった途端引いてあっさり寄り切られた. 白けきっている.表彰式の最中,客がどんどん退場していった.
また,昨日の栃東,今日の旭天鵬など立ち会いに変化する醜い相撲も多い.


大相撲の苦しい現状を象徴しているように思えた.元小結板井の”八百長爆弾発言”に対して相撲協会は説明をする義務がある.まあ,口が裂けても”やった”とは認めないだろう.知ってか知らずかNHKアナウンサーの決まり切った優勝インタビューがむなしく聞こえた.時津風理事長の今場所の講評に至っては,手の着けようがない.視聴者はそろそろ気づき始めている.封建的なシステムが続いている限りファン離れに歯止めはかからないだろう.

【23 January 2000】





今年からミスタージャイアンツ,長嶋茂雄の背番号が3になる.そのユニフォームを東京台東区の野間マークという小さな会社(代表:野間重造)がつくっている.夫婦の手作業のようであった.[テレビ朝日系]

巨人ファンではない.どちらかといえばアンチ巨人! しかし,長嶋は憎めない.そして,”野間”がつくと何だかうれしい.

【21 January 2000】





毎日新聞のテレビ欄その他には元F1ドライバー中嶋悟が,いつも”中島悟”と書かれている.これは間違いであるので,”中嶋”に改めるべきであると以前にも指摘したが,一向に改善されない.

日本人初のF1フルエントリードライバーであり,その後の後輩に対してF1への扉を開いた中嶋に対してたいへん失礼だ.

【16 January 2000】





ニュースステーションで陰の総理,野中広務生出演という特集があった.冒頭で久米宏が野中広務の出身地京都府園部町のなじみの喫茶店の珈琲をたてるという趣向が企画されていた.コマーシャルが終わって野中広務が映し出された.ここで何と信じられない光景を目にすることとなった.久米宏はドリッパーに入れられた珈琲の粉を蒸らさずに直接,湯を注いでしまったのだ.
久米 宏 「園部の味と同じですか?」
野中広務 「同じです」

とても滑稽に見えた.珈琲のたて方のリハーサルをやってないの? 誰かおかしいと気づいても良さそうなものだが・・・・・・・.

【12 January 2000】








注:敬称は略している場合があります.また,内容に関して一切責任は負いかねます.


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