H30年度 活動報告(高本)

総合技術研究会 2019 in 九州大学

 総合技術研究会2019の聴講参加として、2019年3月6日〜8日にかけて福岡県の九州大学伊都キャンパスを訪問してきました。

 1日目は、技術交流会として、九州大学工学部建築学科と地球環境工学科の実験棟の実験設備を見学させていただきました。大学の郊外移転が全て完了し初めての公開とのことで、実験棟の設備は新しく、高専とのスケールの違いに驚きました。また、100年前(国内最古)の万能試験機を紹介して頂き、現在も現役で使用されているとのことで貴重な見学をさせていただきました。

 2日目は、安全衛生技術講演会として、平成の大震災で被災された神戸大学、東北大学、熊本大学の講演がありました。当時の被害状況や地震発生後に組織がとった行動など、震災の経験と今後の防災と減災について学ばせていただきました。また、特別講演として、「新元素の探索」と題して、九州大学大学院理学研究院の森田浩介教授の講演がありました。「日本で発見された元素が周期表に表示されるということがすごく誇りに思う」と述べられていました。

 3日目は、口頭発表とポスター発表が行われ、建築土木分野でも多くの発表があり、中でも「学生の建築図面の表現・表記に関する調査」や「伝える技術の業務展開」など報告されており、今後の専門分野を広めるヒントが得られたと思います。

 今回の訪問では普段では見られないものを多く見ることができました。大学の実験設備や施設の運用などは、本校でも参考になる部分もありました。高専だけでなく多くの大学と交流を深め、意見交換をすることが出来たので、今後はこのような場で取り組みの発表が出来ればと思います。


平成30年度 国立高等専門学校機構 初任職員研修会

概要

 平成30年5月30日〜6月1日にかけて東京で開催された平成30年度国立高等専門学校機構初任職員研修会(主催:独立行政法人国立高等専門学校機構)に参加しました。この研修会は高等専門学校職員としての心構えを自覚すると共に、必要な基礎的知識の習得及び資質の向上を図ることを目的としています。

講話について

 「高専の現状と課題」と題して、高専機構の土生木事務局長から講話があり、学校の沿革や学校数、教育課程などの学校の基本的な概要の説明と高専機構における予算についてお話頂きました。

 高専は近年、国内だけでなく国際社会からも高専教育システムへの関心が極めて高くなっていることに反して、国からの予算は減少傾向にあり、例年通りのやり方で契約や業務を行うのではなく、個人個人が常に業務の見直し、改善を心がける必要があることを認識致しました。

 高専機構法規調査室の川口室長からは、「コンプライアンスについて」お話頂きました。近年「コンプライアンス」という言葉はよく耳にするようになり、昔は良かったことが今では出来なくなっています。講話の中でも、「法律や規則以前に倫理など道徳的に考えなさい」と言われ、人に対してやって良いこと悪いこと、ルールを守ることが出来て初めて社会から信頼されることだと改めて感じました。

ビジネスマナー・仕事効率化について

 研修の2日目は、仕事の進め方について研修しました。「報告・連絡・相談」「タイムマネジメント」「PDCAサイクル」など、私は4年間民間企業に勤めていましたので、社会で経験してきましたが、この研修で改めて、これらの重要性を確認しました。

グループワークについて

 3日目は、「KOSEN PRリーフレット作成プロジェクト」と題して、グループで高専の魅力を伝えるためのリーフレットを企画・作成しました。私は、そのグループでリーダーとなり、メンバー1人ひとりの得意なことや個性などコミュニケーションをとり、全体をまとめる監督役を担いました。やはり仕事を進めていくうえで、組織の中には全体を見渡せる人が必要であり、ワークでも班員の質疑に対して答えを出したり全員で話し合ったりして、1つの作品を完成させることが出来ました。そして、研修職員の前で発表し、質疑を通して、貴重な意見を頂き、情報交換を行うことができました。

まとめ

 本研修会において、高専の現状や他高専の職員との交流の場で多くの情報を知ることができました。今後、この研修会で得られたことを活かして業務に取組んでいければと思います。