平成26年度 国立高等専門学校機構
情報担当者研修会および高専統一ネットワークシステム導入検討会 参加報告

概要

 標記研修会が平成26年11月10日〜12日に学術総合センターで開催されました。情報関連業務を適切かつ効率的にすすめるために,情報共有と技術的知識の習得を目的とした研修会が毎年企画されています。

 本校からは伊藤教員と能勢,古林が出席しました。情報担当者研修会ではセキュリティ関連の講義と利用中のサービスの今後の予定についての報告がメインでした。また,取組事例の発表会では古林が口頭発表を行いました。今回は高専統一ネットワークシステムの検討会も合わせて開催され,報告とグループワークが行われました。主な内容と所感を以下に記します。

所感

セキュリティ関連

 情報システムにおいて最重要分野であるセキュリティ関連の講義がいくつかありました。脅威のトレンドや,事例が多く紹介されました。個人的に,標的型メールによる攻撃とウェブサイトの改竄,ソフトウェアのアップデートについては特に気にしながら日々業務にあたっています。これらの対策を学内にどう周知・展開していくかが課題であると感じました。また,セキュリティポリシー実施手順書の充実に向け広く意見を集めるため,昨年度実施されたグループワークが今年度も実施されました。グループ内では「クラウド」と「BYOD」にテーマを絞り,各高専での現状と課題を出し合うことができました。

利用中のサービスの今後の予定

 各高専の情報担当者は,機構本部主導のもと様々な外部サービスやライセンス契約を学内に展開しています。以下のサービスやライセンスなどについて,今後の予定が報告されました。

  • Microsoft包括ライセンス契約について
  • UPKI証明書発行サービスについて
  • SINET5アクセス回線について
  • ソフトウェアのライセンスについて
  • 高専名称英文表記変更と学認SP追加に伴う学認設定作業について

 作業を伴うものも多くありますが,関係各署と連携し速やかな作業を心がけたいと思います。

取組事例発表

 事務系サーバの発表もあり,事務部システムも担当している身としては大変興味深く聴講しました。また,本校からは古林が4年間に渡るタブレット端末の運用について発表し,多くの方に興味を持っていただくことができました。

高専統一ネットワークシステム

 詳細は省略しますが,グループワークでは運用管理担当の現場の声をお互いにぶつけ合うことができました。今後導入されるであろうシステムに,少しでも反映されればと思います。また,面と向かって意見交換する機会の大切さを改めて感じました。

まとめ

 理事の話にもあった通り,情報基盤整備分野は高専機構の中期計画においても重要な時期に差し掛かっています。目標と計画の着実な達成に向け,情報分野における学内での連携や周知に加え,機構本部や各高専との連携も深められるよう,努めていきたいと思います。