アップデート 2009.7.7

ローレンツの方程式


 ローレンッは大気の運動を解析するために、連立偏微分方程式を作った。その偏微分方程式はとても難しいので、問題を単純化して、変数変換を行うことにロリ、3元連立常微分方程式を導いた。その方程式は、a>0,n>0,c>0として

である、この方程式は3個の平衡点を持つ。微分方程式は初期値を与えれば、ずっと未来まで運動の軌跡は決まってしまうものである。ところで、ローレンツは色々計算してみて、a=10,b=28,c=8/3のとき、複雑な運動をすること発見した。EXCELを使って解いてみる。係数a=10,b=28,c=8/3(ccには =8/3 と打ち込んである。)と初期値x0,y0,z0及び刻み幅steps=0.025、繰り返し回数iteration=5000を次の様にしてみた。マクロは別に表示してある。

ca

10

cb

28

cc

2.666666667

x0

3.584036031

y0

1.398178981

z0

25.08707469

steps

0.0025

iteration

5000

 図1には、横軸に時刻t、縦軸にx座標(下側の赤い線)と座標(上側の青い線)を表示した。どちらも振動を繰り返すが、周期関数にはならない。特にxは負の値と正の値をとるが、その運動は複雑である。

図1 時間に伴う変化

 横軸にx、縦軸にyをとると、解曲線(下側の青い線)は2点の周りを回転しているが、決して周期関数にはならない。またxとzとの関係(上側の茶色の線)は、z軸に関して対称のような、そうでないような曲線になる。

図2 xとyの関係(下の青)とxとzの関係(上の茶)

 この曲線は、どんなに時間がたっても、同じ形にはならない。


参考文献
1) 丹羽敏雄:微分放映式と力学系の理論入門、遊星社
2) 筧 三郎:運動方程式方の微分積分,数学セミナー2005.04,日本評論社


問題 平衡点を求めよ。


インターネッドで運動が見られる。

1) 金丸隆志、カオス&非線形力学入門。ローレンツアトラクター、http://brain.cc.kogakuin.ac.jp/~kanamaru/Chaos/Lorenz/

2) THATTA ONLINE、Vol. 03 (通巻125)、表紙の科学 第2シリーズの2、ローレンツのカオス、http://www.asahi-net.or.jp/~li7m-oon/thatta01/th9803/lorenz_sim2.html 

3) ProcreoFlashDesign、Flash Laboratory 、Lorenz Attractors、http://www.procreo.jp/labo/labo08.html