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527 2020

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映画について私が知っている二、三の事柄

こんにちは。人文科学部門の山根です。5月のブログ担当の任にありながら、新緑と薫風に身を浸して惰眠をむさぼるあいだに、こんなにも梅雨が近づいてきていました。

学生相談室のスタッフブログとしては何をどんなふうに書くのがふさわしいだろうか、時事問題と日本の未来、世界平和に関する鋭い社会批評をつづろうか、あるいは自分の平凡でつまらない経歴について紹介しようか、いっそ人生訓と説教を垂れて若き学生諸君を教え諭そうか、などとあれこれ考えたのですが、そうした楽しいことはまたの機会にとっておくことにします。

家にこもらざるをえない日がもう少し続きそうですので、今回は各種サブスクリプションサービスで容易に観ることができるおすすめの映画を紹介するという、ある意味で実用的な記事を書きたいと思います

 

『エターナル・サンシャイン』(2004年、監督:ミシェル・ゴンドリー)

脚本のチャーリー・カウフマンによって一風変わった味付けをされたラブストーリーです。ケンカした恋人が自分との思い出をすべて抹消する「記憶除去手術」を受けたことを知ったある男が、自分も相手の記憶を消す同じ手術を受けることを決めます。その手術中に見ている夢のなかで、男は恋人との思い出をたどりながら彼女の記憶が消えていくことに抵抗する、といった物語です。

映画のかなりのシーンが男の夢の中なので、現実には起こりえない出来事や光景が繰り広げられるわけですが、その映像の面白さ、奇抜さが本作の見どころの一つです。他にも、人間の感情と記憶に対する深い洞察、複雑な時系列操作を駆使したストーリーテリングの妙、すべてが繋がるあっと驚く結末など、魅力にあふれた良い映画だと思います。

 

『プリデスティネーション』(2014年、監督:スピエリッグ兄弟)

あらすじを紹介した途端にネタバレになりそうなのでしませんが(タイトルにややネタバレ感あり)、Wikipediaなどで事前に情報を仕入れることは決してせずに、一気に最後まで観てください。前半の方はなかなか話の流れがつかめずにもどかしさを感じるかもしれませんが、終盤になるにつれジェットコースター的にストーリーが収束し、エンドロールでは感嘆のため息を漏らすことと思います。こういう物語を作り出してしまう人間の想像力というものに戦慄します。97分と短くて見やすいのも良いです。

ちなみに、原作はあの『夏への扉』や『宇宙の戦士』で知られるロバート・A・ハインラインの短編小説「輪廻の蛇」(原題:All You Zombies)です。

 

『オーシャンズ11』(2001年、監督:スティーブン・ソダーバーグ)

私の世代にとっては言わずと知れた超人気作ですが、学生のみなさんにはご存知ない方もいらっしゃるかと思い、紹介いたします。

ジョージ・クルーニー扮する凄腕の泥棒兼詐欺師であるオーシャンが、ラスベガスのカジノが保有する金庫に挑むというクライムアクションです。タイトルが示唆するように、オーシャンは一人で盗みに入るわけではありません。挑む相手が巨大ですから、彼はそれぞれ天才的な一芸をもった犯罪のスペシャリストを少しずつ集めていくのですが、その過程がものすごくわくわくします。その仲間の一人に若き日のブラッド・ピットがいます。なぜか画面に映っているあいだずっとハンバーガーやポテトを食べていて、余人をもっては代えがたい独特の雰囲気が最高にかっこいいのです。何も考えずに気軽に楽しめる純粋な娯楽作品です。

 

『柳生一族の陰謀』(1978年、監督:深作欣二)

せっかくなので日本の映画も一つ。タイトルだけを見ると重厚で難しそうな話に思えるかもしれませんが、実際は歴史上の人物や出来事をダシにしてフィクションを織り交ぜた、ほとんどファンタジーに近いような時代劇です。

萬屋錦之介、千葉真一、三船敏郎、山田五十鈴、丹波哲郎、大原麗子、夏八木勲、松方弘樹、成田三樹夫といった、現在でも人気のある映画スターたちが一堂に会し、しかも彼らが漫画やアニメのようなぶっ飛んだキャラクターを演じていて、観る者をカーニバルじみた狂騒へと誘います。

私は10年ほど前に本作をリバイバル上映で観たのですが、映画館を出てスマホの電源をつけた瞬間に通販サイトにアクセスしてを注文しました。

 

いかがでしたか。それなりに有名なものばかりですので、すでにご覧になったものがあるという方もいらっしゃるでしょう。今回はアクセスしやすくて、かつあんまり過激ではなく、わくわくした気分になれる、誰もが楽しめる映画を選びました。「もっと変な映画が、良識ある大人が眉をひそめるような映画が見たいのだ!」という奇特な方は、こっそり私に連絡をくださいね。リクエストに合わせて、ここではとても書けないような極上の作品をご紹介いたします。それではさようなら。

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