R4年度 活動報告

令和4年度 東海・北陸地区国立高等専門学校技術職員研修 参加報告

概要

 令和4年8月24日から26日まで、豊田高専で開催された東海・北陸地区国立高等専門学校技術職員研修に蔭山が参加しました。対面方式での開催を予定していましたが、コロナ感染者数増加傾向のため、リモート方式での開催になりました。本年度の研修は、Teamsを用いて講義、実習、リモート工場見学といった内容の研修でした。

内容

講義について

 「豊田高専の地域連携」において、豊田高専の山田校長からは「ロボティクスから捉えた機械安全」についての講演がありました。産業機械のロボットから、より人間に近いところを目指す上で、自由度の高いメカトロニクス分野における安全面をどのよう取り組むかの話がありました。安全性・妥当性を考慮したV&Vの手法について、ネットワークのセキュリティの分野で参考になりました。また、「基礎的な技術表現の方法」と題し、建築学科森上准教授より、科学・技術文章の基本的なルールを学び、例題を読み解きながら、読み手に考慮した構文を学びました。

選択式実習について

 「実習型ボードゲーム教材体験」の実習を行いました。本実習では、ものづくりプロジェクトにおける経験不足を補うためのボードゲーム教材に取り組み、主に3項目(1.時間の計画、2.機械の制限、3.製作におけるトラブル)について学びました。ものづくりのテーマは旋盤加工で、分野は異なりましたが、教材の作成をとおして科研費の助成を受けるにはどのようにすれば良いか、アンケートの集め方や評価法についてのアドバイスを頂け、今後の科研費申請に向けて参考になりました。電気情報工学科の授業においては、4年生の創造工学で終盤の工程に苦戦する学生が多いため、似たような教材を作成しワークショップが開ければと思います。

見学会について

 村田機械株式会社 犬山工場のリモートによる見学会がありました。犬山事業所の工場内における安全性の取り組みや、高専生に求める人材について、実際の業務を踏まえて説明して頂きました。また、PLC(シーケンサ)に関する内容がありました。授業ではPLCで制御する機器が不足しているため、実際の工場でどのように用いられるか具体例を説明する知識として参考になりました。

まとめ

 リモートの参加になりましたが、研修会に初参加のため、他高専教職員の方々と交流でき、有意義な研修会でした。Teams会議上で簡単な雑談会もあり、技術職員として今後の目標を決めることができました。次回以降も研修会があれば積極的に参加し、今後の業務に生かせるようにします。