舞鶴高専 教育研究支援センター 平成24年度ニュース

西川技術職員が日本地震工学会2012年論文奨励賞を受賞

 2012年3月29日、舞鶴工業高等専門学校教育研究支援センター第1部門主任の西川隼人技術職員が、日本地震工学会2012年論文奨励賞を受賞しました。受賞論文は、 「2008年岩手・宮城内陸地震における一迫,衣川震度観測点のフーリエスペクトルと応答スペクトルの推定,日本地震工学会論文集,第11巻,5号,pp.1-16,日本地震工学会,2011年,西川隼人・宮島昌克」 です。

 日本地震工学会では、平成18年より、これからの我が国の地震工学を担う若手研究者や技術者の研究活動を奨励する意味で、論文奨励賞が設置されています。若手とは該当年4月1日現在で35歳以下が対象となり、公募ではなく過去2年に投稿された論文から選考されます。西川技術職員の絶え間ぬ努力の成果と言えるでしょう。
受賞理由は、

 本論文は、マグニチュード6〜7クラスの地殻内地震で得られた地震記録を用いて、最大加速度、計測震度、地震動スペクトルの卓越周期によって加速度フーリエスペクトルの加速度応答スペクトルの推定式を求め、その妥当性を検証したものである。この手法を用いて、2008年岩手・宮城内陸地震において地震波形が現存しない震度6強を観測した2つの観測点の加速度フーリエスペクトル、加速度応答スペクトルを推定し、周期1秒以下の短周期成分が卓越していたことを明らかにした。著者らが提案したこの手法は、大きな震度を観測しながら地震波形を記録しない自治体観測点でのスペクトル特性の推定に適用することが期待され、その工学的価値は極めて高い。以上のことから、本論文は論文奨励賞に相応しいと判断した。
です。

 5月24日、建築会館ホールで開催された日本地震工学会総会において、授賞式が行われました。


 また、5月25日には本校校長室において報告および写真撮影が行われ、太田校長より、ねぎらいの言葉がかけられました。


 後日、京都新聞からの取材を受け、6月6日に京都新聞地域ニュースに掲載されました

 文教速報6月4日第7733号にも、掲載されました

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