日　時：平成27年12月5日（土）13:30〜16:00
場　所：舞鶴工業高等専門学校
参加者：小学生 9名

　教育研究支援センター主催の公開講座「レーザーで加工！！オリジナルのペン立て付きブックスタンドを作ろう」を開催しました。当センターの公開講座等WGでは、ものつくりの楽しさを感じてもらうと同時に、最先端の技術にも触れてもらうことなども考慮し、公開講座用の教材を開発しています。今年度2回目となる本講座では、CADとレーザー加工によりオリジナルのデザインを施した木製のブックスタンドを教材としました。

　教材を開発するにあたり、講座後も長く使用してもらえるようシンプルなデザインを心がけ、利便性を踏まえサイドにはペン立ても設けました。また、受講者が考えたデザインを描くことによりオリジナルの作品となり、自身で組み立ても行うことから、愛着が湧くのではと考えました。木工といえばノコギリによる切断が付き物ですが、今回は綺麗に切断することと思い通りのデザインを描いてもらいたいことから、レーザー加工機を使用しました。材料には、白く年輪が不明瞭で柔らかく加工しやすいシナを使用し、すっきりと見えるよう厚みも9mmのものを使用しました。また、普通の釘ではなく、かくし釘を使用することで、釘を打った部分を目立たなくしました。

　あらかじめお願いしていたデザインの下書きに制限を行っていなかったことや、デザインの大きな変更もあったことから、CADによる作業が少し長くなってしまいましたが、スタッフのサポートもあり、全員が満足のいくデザインができたのではないかと思います。レーザー加工機による加工では、最先端の技術を大変興味深く観察していただき、また、切り抜かれたオリジナル部材を手にした受講者の笑顔が印象的でした。その後の組み立てでは、慣れない金づちの作業もそつなくこなし、全員が大きな失敗もなくきれいに仕上げることができました。

日　時：平成27年7月26日（日）13:30〜15:30
場　所：舞鶴工業高等専門学校
参加者：小学生 18名

　教育研究支援センター主催の公開講座「リニアモーターの仕組みを知ろう」を開催しました。当センターの公開講座等WGでは、西川WG長を中心に、なぜ？と不思議に感じてもらうことや、身近にある材料で作成できること、動きがあることなどを考慮し、公開講座用の教材を開発しています。今年度は、磁石と電池、銅箔テープを使用したリニアモーターを教材としました。

　車体を動かす力を強くするために、電流が多く流れる並列接続で電池をつなげるとともに、強力なネオジム磁石を使用しました。また、磁石が強力なため、テープで止めただけでは時間がたつとはがれるおそれがあるため、磁石を方眼紙で挟んでホッチキスで止めるなどの工夫をしました。電池ボックスは、出来合いのパーツを使用すると見栄えも良く手軽に使うことができますが、ずっとショートした状態を避けるため、また、少しでも工作を体験してもらうため、手でスイッチを押さないと電流が流れない電池ボックスを方眼紙で作成してもらいました。

　強力な磁石を使用したため、土台に並べるときやホッチキスで止めるときには苦労が見られましたが、保護者の方や職員のサポートの下、参加者全員がリニアモーターを完成させ、レールの上で転がる車体を観察することができました。原理は少し難しかったかもしれませんが、作ったものが動く喜びや、身近なもので起こる不思議な現象を感じてもらうことができました。