iMec-社会基盤メンテナンス教育センター-

活動日記

iMecの行事や講習会、日々の活動について紹介します

2014 12

2014.12.18.Thu.iMecフォーラム2014を開催しました

12月18日(木)、キャンパスプラザ京都第4講義室において、iMec(社会基盤メンテナンス教育センター)フォーラム2014及び平成26年度京都府(北部・南部)橋りょう維持管理研修会を、京都府の多大なご協力を得て開催しました。

今年度のフォーラムには、国土交通省、京都府・市町村の行政機関、民間企業、教育機関等から、合計66名の職員、技術者、教員及び学生等の参加をいただきました。悪天候にもかかわらずご来場いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。

フォーラムは、iMecセンター長である玉田和也教授の開会挨拶で始まり、まず、基調講演として、(独)土木研究所構造物メンテナンス研究センター橋梁構造研究センターの上席研究員である石田雅博氏から、『道路橋のメンテナンスの実態と研究開発の動向』と題し、貴重な資料や最新のデータを用いてのご講演をいただきました。

次に、iMecが平成26年度に実施した講習会や諸々の活動について、今後の課題と展望も含めて、iMec特命助教の嶋田知子から報告しました。

最後に、『“地元の橋は地元で守る”の実践に必要なこと』をテーマに、パネルディスカッションを行いました。パネリストとして、基調講演者である石田雅博氏、国土交通省近畿地方整備局道路部の道路保全企画官である先本勉氏、京都府建設交通部道路建設課(道路・橋梁担当)の副主査である春田健作氏、iMecセンター長である玉田和也の4名にご登壇いただきました。最初に、先本氏と春田氏より、それぞれ近畿地方整備局及び京都府における維持管理の動向や具体的な取り組みについて話題提供をいただき、フリーディスカッションに移りました。高専の連携と技術力の活用、今年度から適用された点検要領に基づく著寿命化修繕計画、市町村でメンテナンスサイクルを回す仕組み等について、会場も交えて忌憚ない意見交換を行いました。

社会基盤整備が建設からメンテナンスに大きく舵を切り、iMecの活動はますます重要性を増しています。今後とも、全国の高専生や地方自治体職員、民間技術者などを幅広く受け入れ、現場に密着した教育センターとして、社会基盤の維持管理や修繕に対応できる人材の育成に尽力してまいります。iMecの活動及びビジョンにご理解とご賛同をいただき、格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

iMecセンター長 玉田和也教授の開会挨拶

土木研究所CAESAR 石田上席研究員の基調講演

iMec 嶋田特命助教からの活動報告

パネルディスカッション(左から、近畿地方整備局 先本道路保全企画官、CAESAR 石田上席研究員、iMec 玉田センター長、京都府 春田副主査)

2014.12.7.Tue.H26iMec講習会(高専生対象Vol.6)を開催しました

12月6日(土)と7日(日)の二日間に渡り、橋梁やメンテナンスに興味を有する専攻科生及び本科5年生を対象に、iMec(社会基盤メンテナンス教育センター)講習会を開催しました。今回の講習会には、阿南、大阪府立大、福井、舞鶴の各高専の本科及び専攻科から計8名の学生が参加し、座学に加え、非破壊検査の実習や全国各地から収集した橋梁の劣化部材を用いた体験型学習を行いました。非常に寒い中での講習会でしたが、受講生は、実際の劣化構造物を用いた損傷探索、劣化部位の確認、劣化機構の解説等を通じて、メンテナンスの知識・技術の習得に熱心に取り組んでいました。





2014.12.2.Tue.H26iMec講習会(自治体職員対象Vol.2)を開催しました

12月1日(月)と2日(火)の二日間に渡り、地方自治体に所属する技術職員を対象に、iMec(社会基盤メンテナンス教育センター)講習会を開催しました。綾部市、福知山市、宮津市から計7名の土木技術者が受講し、座学に加え、非破壊検査の実習、全国各地から収集した橋梁の劣化部材を用いた体験型学習を行いました。受講者からは、座学だけでは理解がしきれない損傷や部位名がしっかり理解できる、点検業務を委託する際の基礎知識になる、少人数で講習することによりとても学習しやすい環境でよくわかった、再認識を含めていい勉強になった、今後も機会があれば若い職員にすすめたい、など高く評価いただきました。また、現場での橋梁点検実習、具体的な補修方法・コスト等、より専門的・実践的な講習内容を希望する声もいただきました。