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731 2018

お知らせ

連続講演会『近い聖地、遠い聖地』を開催します。[10月6日(土)・11月17日(土)]

※台風25号の接近に伴い、第1回講演会は延期もしくは中止とさせていただきます。

 第1回講演会
 奥山直司(高野山大学)「椰子の葉陰より -明治留学僧のインド-」
  10月6日(土) 午後1時30分 ~ 3時 西駅交流センター 会議室2

 第2回講演会
 馬場紀寿(東京大学)「釈宗演のセイロン留学 -伝統知と近代知のはざまで-」
  11月17日(土) 午後2時30分 ~ 4時30分 西市民プラザ集会室

 仏教の数ある聖地の中でも、仏教誕生の地、天竺は見果てぬ夢の場所であった。古くは、金剛院を創建したと伝えられる高岳親王は、還暦を越えて天竺を目指して船を出した。そして明治になり、鎖国が解けるや、仏法を求めて仏教者たちは競って海外を目指した。インド、スリランカ、タイ、あるいはチベットなど、彼ら留学僧たちの行動力、活動範囲は、私たちの「仏教僧」のイメージを越えている。スリランカに留学して上座部の戒律を日本に伝えた真言僧、釈興然、同じくスリランカに留学しながら大乗仏教を称揚した禅僧、釈宗演の二人を筆頭に、天竺(インドとその周辺)を訪れた留学僧は少なくない。彼らが、聖地天竺から日本にもちかえったものは、経典だけではなく、アジアでの経験であり、仏教改革の理想であり、世界の中での日本仏教の新しいありようであった。そうした明治の仏教僧たちの活躍には、私たちの知っている「明治」を塗り替える物語があり、今なお学ぶべきものは多い。
 巡礼学びのプロジェクトでは、昨年度は、西国三十三所を中心に様々な形の巡礼と聖地について学んだ。今年度、来年度は「近い聖地、遠い聖地」と題して講演会を用意している。本年は、舞鶴の隣町、高浜出身の釈宗演、没後百年にもあたり、「遠い聖地」へ旅した明治の僧侶たちについて学びたい。

 講演者紹介
 奥山直司 高野山大学。専門はチベット仏教ではあるが、土宜法竜、河口慧海、南方熊楠、釈興然など明治期に海外へ雄飛した僧侶や知識人についての研究多数。アジア留学僧研究の第一人者である。著書に『高山寺蔵南方熊楠書翰―土宜法龍宛』(藤原書店)など。

 馬場紀寿 東京大学東京大学東洋文化研究所。テーラワーダ仏教の専門家。近年、釈宗演について精力的な研究を進めている。著書に『上座部仏教の思想形成 ブッダからブッダゴーサへ』(春秋社)、『初期仏教 ブッダの思想をたどる』(岩波新書)。

 主催:舞鶴高専COC+「巡礼まなびのプログラム」
 参加ご希望の方は、yosinaga[at]maizuru-ct.ac.jp(吉永)まで事前に連絡をお願いします。([at]を@に変えてください。)

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