本科3年生を対象とした、スタートアップ人材育成事業の第1回講義を令和5年6月26日に開催し、学生130人、教職員15名が参加しました。

「高等専門学校スタートアップ人材育成事業」とは、高専生が自由な発想で集中して活動にチャレンジできる起業家工房（試作スペース）等の教育環境整備などスタートアップ人材育成を行う事業です。（参考：文部科学省 高等専門学校スタートアップ人材育成事業）

スタートアップ人材育成事業の一環として、はじめてスタートアップを学ぶ学生向けの講義を、内海 康雄 特命教授（スタートアップ人材育成事業担当）を講師に実施しました。

講義の冒頭、内海教授から「スタートアップやアントレプレナーシップという言葉を聞いたことがありますか？」という質問に挙手した学生はわずか数名程度。ほとんどの学生は、今回初めて耳にするという印象でした。

講義は、次のような話から始まりました。

• 今、夢がなくてもいつも考えていれば、夢は出てくる
• 40年後に何かやりたいことを始めてもいいが、その頃には歳を取っていて手遅れになる
• 夢の実現には、スタートアップ（起業）という選択肢がある
• 起業と理工系の科目との違い（数式で表せない、答えは１つとは限らない）
• 起業について、すべてを知る必要はないが、関連する分野を自身が必要と思う程度に知っておく

その後、舞鶴高専の実例（小規模河川の防災）、起業や社会で幅広く活躍する舞鶴高専卒業生の紹介、今年度の講義の実施予定の説明がありました。
社会の課題解決や夢の実現の選択肢としての「起業」を、これからの講義で学びと実践を深めてもらうことを期待しています。

今年度のスタートアップ人材育成事業での講義は、全5回（前期2回、後期3回）を計画しています。
次回は、7月10日（月）に第2回講義を実施予定です。