7月2日 2025
学生活動
女子学生グループ「うろうろ」が舞鶴高専教員の研究室を訪問しました。

本校の女子学生グループ「うろうろ」が、電気情報工学科の教員で、舞鶴高専のOBでもある内海淳志先生の研究室を訪問し、インタビューをしてきました。
電気情報工学科 内海淳志先生
学位・職階/ 博士(工学)・教授
担当授業/ 電気回路・半導体工学
部活顧問/ アマチュア無線部
趣味/ 電子工作・DIY
特技/ はんだ付け
Q1 どんな研究をしていますか?
大きく二つあります。
一つは、金属の薄膜を微粒子にして、それに光を当てたときの光の変化を調べる研究です。金属は薄くすると、色が変わります。たとえば、金と言えばピカピカ輝く金色ですが、金を薄くすると青色になります。このような性質を利用して、面白いものを作りたいと思っています。
二つめは、半導体を勉強するための教材作りです。半導体は色々なところで使われていますが、実際に自分たちで作るのは大変難しいという現状があります。そのため、半導体について理解できるような教材を作ろうとしています。
Q2 教員をしていて良かったことはなんですか?
常に学生と新鮮な会話ができることです。学生との交流を通して、人間としても教員としても、いつまでも勉強し続けることが必要で、勉強には終わりがないということに気がつきました。
Q3 お忙しい毎日だと思うのですが、先生のストレス解消法は何ですか?
お家にいるワンちゃんのお腹を撫でることです。くうちゃんというかわいいロングコートチワワを飼っています。
Q4 内海先生は舞鶴高専のOBとのことですが、先生が考える学生時代にしておいた方が良いと思うことを教えてください。
旅行をたくさんしておいた方がいいと思います。国内での旅行も楽しみつつ、できれば海外へと行動範囲を広げてほしいです。なぜなら、大人になってからだと、海外に行くにもまとまった時間がなかなかとれなかったり、より緊張してしまったりするなど、ハードルが高くなるからです。ちなみに私は、大学院生のとき、研究発表でアメリカに行ったのが初めての海外旅行でした。そのときは、初めての海外体験であったにも関わらず、1人でアメリカに行くことになり、とても緊張しました。ぜひ、学生時代にたくさん旅行をして自分の世界を広げてみてください。
Q5 先生は学生時代にどんな「アルバイト」をしましたか?
二つあります。
一つめは、海の家でのアルバイトです。夏休みに、海の家で焼きそばなどを作っていました。忙しくないときは、海の家でのボートの貸し出しや設置も担当していました。
二つめは高学年になってからです。長期休み期間中ですが、フェリーのレストランのウェイターや厨房のアルバイトをしていました。私が乗っていたフェリーは舞鶴から小樽まで運行されていて、アルバイトの期間中はずっと舞鶴と小樽の往復を繰り返すのですが、陸に上がれるのは着港した少しの時間だけで結構大変でした。アルバイトの最終の航海では、アルバイトとして北海道へ到着した後、北海道から舞鶴まで電車を使った一人旅を楽しみながら帰って来ました。このアルバイトで少し変わっていたことと言えば、アルバイトをするために船員手帳(船員が乗船する際に必要な身分証明書)を作ることです。海外に行ったときにも、身分証明書としても使える立派なもので、陸上で生活をしていて普通持つことはないものです。
Q6 舞鶴高専の一大イベントといえば高専祭ですが、高専祭で学生にしてほしいことはありますか?
大きな展示物を作ってみるのがいいと思います。何かを見たときに印象に残るのは、まずその物のサイズではないでしょうか。大きい展示物は見る人の興味を引きます。私が学生の頃は、大きな張りぼてを作っておみこしのように担いで道を歩くイベントがありました。作るのはとても大変でしたが、それも楽しかった思い出の一つです。
Q7 授業を受けている在校生へのメッセージをお願いします。
専門の勉強は、楽しみながら学んでほしいです。そのために、理解することを大切にしてください。一つのことがわかると、それまで学んできたことが次々に繋がって理解でき、楽しくなります。その結果、頭に定着しやすくなったり、やりがいを感じられるようになったりします。それから、人生をより楽しむために、英語を身につけた方がいいと思います。
Q8 舞鶴高専を目指す中学生へのメッセージをお願いします。
舞鶴高専はやりたいことにチャレンジできる学校です。ものづくりをするための設備や施設もそろっていて、イベントを企画して実行する機会もたくさんあります。高専ならではの部活動も盛んです。そのため、自分でものつくりがしたい人、やりたいことがある人にはおすすめです。
実際に内海先生が研究されている金属の薄膜を見せていただきました!
感想 研究室訪問をしてみて
- 先生が思っていることや昔の舞鶴高専を知ることができて、とても楽しかったです! 高専祭も盛り上げられるように頑張りたいです。
- 学生時代にしておいたほうが良いことや、在校生へ向けたメッセージがとても参考になりました。自分がいまするべきことを考える良いきっかけになりました。
- 内海先生が研究内容や思い出を楽しそうに話されているのがとても印象に残りました。私は、「自分がしてきたことには自信を持つ」ということが大切で、経験は一生の宝物になると強く感じました。これからも真面目に楽しく高専生活を送り、たくさんの思い出を作りたいです。貴重な機会を作ってくださってありがとうございました。
Interviewed by うろうろ
「うろうろ」はクラスや部活動の枠を超えた女子学生の交流グループで、舞鶴高専のダイバーシティ推進室のサポートのもと、女子学生の「したい!」「やりたい!」という声を大事に活動しています。
過去のインタビュー記事は、以下にまとめています。
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