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1213 2016

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『第1回廃炉創造ロボコン』でアイディア賞を受賞しました。[12月3日(土)]

 福島県楢葉町の遠隔技術開発センターで実施された「第1回廃炉創造ロボコン」で舞鶴高専チームがアイディア賞を受賞しました。廃炉創造ロボコンは、今後40年かかるとされる廃炉作業の中核的な人材を育成する目的で今年度からスタートしました。ロボットには、廃炉作業で必要とされる「暗闇での作業」「放射線環境下での作業」「遠隔での作業」という制約が課されます。ロボットは、放射線環境下で電子機器の利用時間が制限されるという難題に加えて、瓦礫の中を移動する性能が求められます。舞鶴高専チームは、この難題に対して親ノード、子ノードにわけられた複数の気球を使うというアイディアを提案しました。気球はファイバースコープの先端部を輸送する親ノード、光ファイバーと電力ケーブルを運搬する子ノードに分かれ、連結式にすることで親ノードのみの方向転換ですべてのノードの方向転換が完了すること、気球の高度を保つ方式としてアンカーケーブルによる自己制御性を利用すること、推進用のモータの制御をオンオフのみにすること、光ファイバーにより撮像素子をロボットに搭載しないことですべての電子機器を高放射線量環境の外に置くことを提案しました。なお、チームはロボットの制御方式と目的から「舞鶴Hi-Low研究会」と名付けられロボコンOBの電子制御工学科の学生3名とロボコン顧問の機械工学科の教員1名により構成されました。
 既存のロボットにとらわれない斬新な発想は、「最も創造的である」と高く評価され、審査委員の全会一致でアイディア賞を受賞することになりました。福鶴1号(ふくつる1ごう)と名付けられたロボットは、福島が会津と呼ばれていたころから続く福島と京都の絆を表す架け橋のように楢葉の空の下に舞うことができました。

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