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舞鶴工業高等専門学校

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※本ページの情報は、令和2年度専攻科修了生までを対象としています。

「総合システム工学」教育プログラム

JABEE認定証

本校の「生産・情報基礎工学」教育プログラムは2004年度JABEE認定プログラム[工学(融合複合・新領域)及び関連のエンジニアリング分野]として認められました。
その後、2015年度専攻科入学生からは「総合システム工学」教育プログラムとして認められています。
本プログラム修了者は、技術士一次試験が免除され、「修習技術者」となります。さらに、技術士会に登録申請することによって技術士補(応用理学)の資格が得られます。

JABEEについて

「日本技術者教育認定制度」とは、大学など高等教育機関で実施されている「技術者教育プログラム」が社会の要求水準を満たしているかどうかを公平に評価し、 要求水準を満たしている「教育プログラム」を認定する専門認定制度です。 JABEEの目的は、統一的基準に基づいて、大学等の高等教育機関が行う技術者の育成を目的とする専門教育プログラムの認定を行い、我が国の技術者教育の国際的な同等性を確保するとともに技術者教育の振興を図り、国際的に通用する技術者の育成を通じて社会と産業の発展に寄与することです。

「総合システム工学」教育プログラムについて

本校では、国際的に通じる、より良い教育を進めるために「総合システム工学」教育プログラムを設けています。そのために以下のような学習・教育到達目標を定めています。

学習・教育到達目標

  1. 自然科学と工学の基礎を幅広く修得し、それを応用することができる。
    1. 数学・自然科学に関する知識と応用力を修得する。
    2. 工学の基礎に関する知識と応用力を修得する。
  2. 専門分野の基礎知識を修得し、それを実際の技術の問題に応用することができる。
    1. 専門分野の基礎的な知識・技術を修得する。
    2. 実務上の問題点と課題を理解し、適切に対応する能力を修得する。
  3. 修得した知識を統合して、社会に貢献できる製品やシステムを設計し開発する創造的能力と意欲を有する。
    1. 創造性を発揮して課題解決の方法を探求し、製品やシステムを設計し組み立てて解決する能力を修得する。
    2. 多角的な視野に立ち課題を分析し、種々の知識や技術を統合して社会の要求に応えるデザイン能力を修得する。
  4. 実験・実習・演習を通じて現象を解析し考察することができる。
    1. 実験を計画し遂行する能力と、得られたデータを適切に解析し考察する能力を修得する。
    2. 与えられた制約の下で実験・実習・演習を計画的に進め、結果をまとめる能力を修得する。
  5. 豊かな人間性・国際性・協調性および英語によるコミュニケーション能力を身につける。
    1. 歴史・文化・習慣・価値観の多様性を理解し、幸福・福祉や豊かさなどの概念が多岐にわたることを認識する能力を修得する。
    2. 自らを育んだ文化や価値観を自覚し、異なる文化や価値観との接触を通じて、より豊かな生き方を追究できる。
    3. 国際的に通用するコミュニケーションの基礎能力を修得する。
  6. 技術が持つ地球的・社会的影響の重要性と技術者の倫理的責任を理解し、説明することができる。
    1. 自らの価値観・利益にとらわれず、他者の立場で、技術が持つ社会的な影響を考えることができる。
    2. 技術がもたらす恩恵だけではなく、自然と社会の全体を視野に入れた生命・環境・情報に関わる課題を理解し、説明することができる。
  7. 課題の提案・報告などを効果的に記述し、説明することができる。
    1. 得られた結果や考察をわかりやすく説明する能力を修得する。
    2. 日本語による論理的な記述力・発表力・討議力などのコミュニケーション能力を修得する。
  8. コンピュータをはじめ、実践に必要なスキルと最新の工学ツールとを活用することができる。
    1. コンピュータを目的に応じて活用する能力を修得する。
    2. 技術の進歩に対応して、実践に必要なスキルと最新の工学ツールを活用する能力を修得する。
  9. 自分の責任を自覚し、互いに理解し協力し合い、チームの目的達成のために能力を発揮できる。

教育点検システム図(継続的な改善システム)

教育点検システム図(継続的な改善システム)

本教育プログラムの構成

本教育プログラムは、本科4、5学年と専攻科1、2年次で構成される4年間の教育プログラムで、本科4学科と専攻科を1つにまとめたものです。
「総合システム工学」教育プログラムの構成は下図の通りです。

本教育プログラムの構成

「総合システム工学」という名前は、産業界、地域社会及び我が国全体の要請に対応し、融合・複合・新領域分野への展開を可能にする新しい工学を意味しており、本教育プログラムにより「総合システム工学」の修得を目指した新しい「ものつくり」教育を実現します。このプログラムでは、「学際」をキーワードとし、工学基礎科目の教育を基盤として、学生それぞれの目指す得意分野(コア科目)を学習に加えていくように設計されています。また、いずれの学年においてもコア科目を基礎とする幅広い専門共通科目が設定されており、異分野の専門科目を学べるようにしています。

4年間の教育プログラムで取得できる総単位数およびその授業時間数はつぎのとおりです。

総取得単位数 総授業時間(時間)
124 以上 2,745 以上

この内容を分類するとともに、本教育プログラムの科目構成のイメージを示しますと下図のように表せます。

図中の単位は修得単位を示しています。

本教育プログラムの科目構成

また、上図の専門科目は基礎工学と専門工学に分けられています。

基礎工学と専門工学の概念図

基礎工学と専門工学の概念図(クリックでPDFが開きます)

このように、本教育プログラムでは人文・社会系科目、数学・自然・情報系科目、専門科目のバランスの良い学力を身につけることができます。

ここに示した数値は、本校本科から本校専攻科へ進学した者の標準的なケースです。

科目選択の仕方によっては、この数値に若干の変動が生じます。

修了要件

「総合システム工学」教育プログラムの修了には以下の要件1~4を満たす必要があります。

修了者には修了証明が授与されます。

  1. 学士の学位を取得していること。
  2. 本教育プログラムの授業科目を124単位以上取得していること。
  3. 専攻科において所定の授業科目を履修し,62単位以上を取得していること。
  4. 別に定める到達度評価基準に合格していること。
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