10月9日 2025
学校の様子
地域共同研究の様子~西舞鶴駅前歩行者空間整備~
舞鶴高専では、地域と連携した授業や研究を進めており、その中でも建設システム工学科の尾上研究室が取り組んでいる西舞鶴駅前広場の土地利用に関する研究について紹介します。
JR西舞鶴駅西口の道路再編に伴ってできる広い歩道空間を、市民が有効活用できる場所として提案する取り組みです。これまでに、「西舞鶴駅西口駅前広場の土地利用に関する調査研究」報告会を実施しました。の記事などで紹介いたしましたように、現地調査から模型の制作、コンピュータシミュレーションなどを通じて車主体の都市空間から歩行者主体の都市空間へと変化させるための方法について研究を続けてきました。
このたび、次の日程で実証実験を実施することになりましたので、学生たちの研究のインタビュー記事と合わせてお届けします。ご興味を持っていただいた皆様にはぜひとも実証実験にご参加いただければと思います。
舞鶴市からのお知らせ:西舞鶴駅前の社会実験のお知らせ
実験日程:10月16日(木)~ 19日(日)及び 25日(土)
※10月25日はみんなの駅前ひろばフェス!! と併せての実施です。
上記日程のうち、
10月16日(木)8:00 ~ 19:00
10月19日(日)8:00 ~ 19:00
10月25日(土)8:00 ~ 19:00
の3日間は、学生たちが研究のためにアンケートなどの調査も実施いたしますので、ぜひご参加いただきご協力いただければ幸いです。
5年 浮田さん
Q:卒業研究ではどのようなことを進めていますか?
A:西舞鶴駅前の広場に、ストリートファニチャーを置くことによって、歩きたくなる空間を作る研究をしています。(※ストリートファニチャーとは、道路や広場などの公共空間に設置される家具のことを言います)
今年制作したストリートファニチャーは高さやひじ掛けの有無で3種類あり、実証実験では昨年制作したものと合わせて4種類を設置します。様々な人が利用することを踏まえ、使い心地がいいようなデザインや安全のための丁寧なやすり掛けやより強固なねじ止めといった点の工夫も重ねました。
Q:来場いただける皆さんに向けてコメントがあればください。
A:(上記3日間で)使い心地などの利用者アンケートをとりますので、ぜひとも多くの人にご参加いただき、ご意見を頂きたいです。
1~4年生では、卒業研究でどんなことをするかを知ってもらえるいい機会にもなると思います。
また、西舞鶴は文化財にも登録されている銭湯やきれいな漁師町の吉原があるので、遊びに来るついでに体験してほしいです。
専攻科2年 日下部さん
Q:本科5年生の卒業研究から専攻科2年生までの3年間続けてきた、これまでの研究と実証実験に対する思いを教えてください。
A:卒業研究から年月が経るにつれて、車中心ではなく人中心のまちづくりをもっといろんなところで広まればいいなという思いが強くなってきました。実証実験には多くの人に参加していただき、まちを自分の足であるくことで、自分の「まちの魅力」に気付くきっかけになればと思います。
Q:実証実験で設置するストリートファニチャーについて、工夫をした点を教えてください。
A:公共空間に設置するものであるため、利用してもらう人にとって「決めつけられた使い方」にならず、「人の行動を促す形にしたい」という思いを3年間持ち続けて研究を進めてきました。「利用者自らが手で持ってベンチ同士をくっつけたくなる」ようなデザインを目指した結果、少しふくらみを持たせてやわらかい印象を持たせ、多様な使い方を誘起できるように工夫しました。また、ふくらみをもたせたデザインのもつ「芋虫」のような印象が愛らしく感じられて、個人的にはとてもよかったです。












