9月2日 2024

8月30日 2024


7月26日の午後、都市環境コースの学生は、港湾工事見学会に参加しました。
国土交通省近畿地方整備局舞鶴港湾事務所様とみらい建設工業株式会社様にご協力をいただき、舞鶴港の工事に用いる「ケーソン」というコンクリートの箱型構造物の施工現場を見学しました。
大型船を停泊させるための岸壁となるケーソンは、3年生の水理学の授業で安定計算に苦しめられたものですが、実際に港湾工事の重要性や施工現場を見たうえで、授業での学びがより具体化して学生自身の中に吸収してもらえればよいかと思います。
見学会では、ケーソンの上部まで上がって施工の様子を見学したり、鉄筋の固定体験をしたりするなど、直接見る構造物の大きさや空気感、また施工の体験など、自分たちの将来像を描くうえで重要な体験になりました。
11月の中間試験明けには完成後の現場見学と若手技術者との意見交換会を開催予定にしています。

建設システム工学科では、4年生から都市環境コースと建築コースに分かれて、より専門を深く学び身に付けます。
都市環境コースでは、建設設計製図Iの授業で『舞鶴市のまちをつくる』をテーマとした都市計画課題の最終発表会を実施しました。
この授業は、舞鶴市役所の協力のもと、舞鶴市を舞台に社会課題を解決できるまちづくりのための設計課題に取り組むものです。これまでの中間発表でのコメントやフィードバックをもとに提案のブラッシュアップやポスター作成を進めてきました。「舞鶴の中心市街地の一部道路を歩道化しにぎわいスペースにする」、「フェリー港周辺をアウトドアができる臨海公園にする」、「舞鶴高専を商店街に移設する」などのアイデアが提案されていました。
中には現役の市役所職員も感心する提案もありました。
この授業を通して、都市計画やまちづくりにおける課題発見、問題解決に関する能力を身に付けることができたかと思います。
7月26日 2024

建設システム工学科では、4年生から都市環境コースと建築コースに分かれて、より専門を深く学び身に付けます。
建築コースでは、建設設計製図Iの授業で『建築と自然』というテーマで住宅を設計する課題に取り組み、このたび最終発表会を実施しました。
簡単に言えば庭付きの一戸建ての設計ではありますが、学生はその中で、「建築とは何だろう?」、「自然とは何だろう?」という哲学的なことを教員とのエスキスチェック(建築のアイデアをラフなスケッチや模型にまとめたものを「エスキス」と言います)を通して考えていきました。
発表会では、図面、コンセプトシート、模型を用いてプレゼンテーションを行い、教員からの質疑に時にたじたじになりながらも答えていました。
建築コースの学生にとって、設計製図の授業は大変なものですが、その分多くのことを学ぶことのできる機会です。後期にも設計の授業はありますが、引き続き励んでもらえればと思います。
7月22日 2024

7月19日(金)、学生・教職員を対象とした学内向けイベント「天体観測会」が実施されました。
このイベントは、「定期試験まであと2週間。そんな中でも、学生生活が楽しいものとなって欲しい。」という願いを込めて、学生相談室と天文宇宙SGによって企画されました。
グラウンドでは、40mmの屈折望遠鏡が並べられ、参加者が自由に星空を観察することができました。また、60mmの屈折望遠鏡と130mmの反射望遠鏡を用いた電子観望の様子も見学することができました。
会の途中には、自然科学部門の宝利先生による講話があり、望遠鏡のしくみや観測のしやすい天体、夏に見られる星座について教えていただきました。
天気予報では雷雨となっていましたが、実際には雨が降らず、雲もどんどん晴れていき、夜空に浮かぶ夏の大三角形を観察することができました。参加者にはかき氷が配られ、学生にとっては試験勉強の合間のよい息抜きになったのではないかと思います。
7月17日 2024

建設システム工学科2年「建設製図II」では、現在、設計課題として「名作住宅を現在化する」に取り組んでいます。20世紀中盤から末までの名作住宅を再構成(再建築)するというもので、名作の時代に左右されない不変的な存在価値を前提としながら、現在における様々な変化に応答した設計が求められています。
学生はこれまでに、住宅建築の設計図の描き写し(トレース)を通して図面の描き方や住宅の部屋や建物の構成や配置を学んできました。そして、ゼロからではないものの、初めて自ら空間を設計することに挑戦しています。
現在は、7月末の提出・発表会に向けて、プレゼンテーションシート(図面とコンセプトなどが書かれたもの)と模型の制作に取り組んでいます。
7月12日 2024

7月8日 2024

7月6日、文学研究会同好会が文学散歩を行いました。
今回は、竹田城跡・史跡 生野銀山に行ってきました。
雨予報が心配され、前日は登山の取り止めも検討したものの、幸い天候に恵まれ、青空と白い雲が見える絶好の山城見学日和でした。
熱中症に気をつけ、水分補給しながらも、木陰のありがたさを感じながら頂上まで登りました。
風が通る頂上は、気持ち良く感じられました。
戦国時代の歴史に触れ、学生の一人の話から、敵方から効率的に大きく見せる山城の作り方の工夫についても知ることができました。
雲海で有名な竹田城ですが、松尾芭蕉の名句「夏草や兵どもが夢の跡」の石碑がありました。
有志によって明治時代に建てられた碑だそうですが、芭蕉が平泉で詠んだ句がなぜ、と思いつつ、この句の詠まんとする感慨はまさに今の時季、戦の跡に草だけが生える無常観を示すものです。
暑いこの季節に訪れた甲斐を感じられました。
昼食後は、生野銀山に向かいました。
銀を見つけるためにアリの巣のように掘削された、気温13℃、かなりひんやりする坑道の中を巡りました。
生野銀山では平安時代に銀が発見されたと伝えられ、そこから1100年以上にわたって銀が採掘されたそうです。
坑道内では特に江戸時代から昭和の閉山に至るまで、時代とともに採掘技術の進化する様を、採掘跡や、道具・機械を手にしたマネキン人形の様子などから学ぶことができました。
この技術の進化は高専で学んでいることともかなり通じるところがあり、文学研究会としてだけでなく、高専生としても実りある見学になったのではと思います。
文学研究会では、部誌「稔」を現在製本中です。完成したら、各教室に置かせていただく予定です。
11月の高専祭でも展示を予定していますので、お越しになられた際にはどうぞご覧ください。
7月8日 2024
